シンギュラリティーカップで紅茶を入れてみた

人気みたいですね、マシーナリーとも子。
マシーナリーとも子ポータル
で、とも子本人から「マグカップ作ったんで買ってくださいよー。セバスさんなら買うと思って」と言われました。
tomoko.booth.pm
なんだよシンギュラリ茶(ティー)って。ダジャレじゃねーか。
なんでこれで私が買うと思ったんだろう。
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まぁ買いましたが。
買ったからにはレビューします。

まずは一番いいやつで

せっかくなんで、ちゃんと紅茶をいれつつ、うちにいくつかある茶器と使い勝手などを含めて飲み比べてみようかと。
我が家で一番いいティーカップを引っ張り出してきました。
www.wedgwood.jp

フロレンティーンは、19世紀後半から使われてきた歴史あるパターン。ボーダー状のデザインは16世紀の“グロテスク文様”を基に、ギリシャ神話の「グリフィン」をモチーフとしており、鮮やかなターコイズとの組合せが非常に印象的です。アイテムも幅広く、ウェッジウッドの商品の中でも重厚感溢れるフォーマルなパターンです。

以前とあるお店で出していただいてから一目惚れして、自分へのご褒美にえいやっと買いました。思い入れもひとしお。
そして、この茶器に見合う紅茶は。
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マリアージュフレールマルコ・ポーロをチョイス。

甘い花と果物の芳香は、まさに逸品。

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リーフではなくてティーバッグをチョイス。伝統のコットンによるバッグは、マリアージュフレールのティールームのコットン茶こしを彷彿とさせますね。
ちなみにティーバッグ30個入りで、シンギュラリティーカップとほぼ同じ値段です。

テイスティング開始

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久しぶりに飲みましたが、やっぱりマルコ・ポーロは完成度高い。
花と果物の香りによるインパクトがあり、自分こそがテーブルの主役! という強い自己主張を感じるものの、決して下品ではなく、ハイセンスにまとめています。
実は飲み物食べ物はかなり相手を選ばず、どれとも相性がよいのもこの紅茶のすごいところです。
この主役級の紅茶を、持ちやすいカップ、薄めに作られたカップのふちの口当たりの良さ、大きく広がったカップによりさらに華やぐ香り……と、フロレンティーン ターコイズが完璧にアシスト。
さすがは英国屈指の陶磁器メーカー(破綻したり買収されたりしてるけど)
では次にとも子マグカップで飲んでみます。
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シンギュラリ茶。
……えっと、あの、一口飲んで驚いたんですが、香りがどっかいったし味もなんかぼやーんとしました。

普段使いのやつと比べてみた

飲料は飲む容器によって味かかなり変わるのは昨今言われてますし、リプトンなんかはそれぞれ茶葉に合わせたグラスセットなんかを販売していたこともあったので、ある程度予想はしてたんですが、ここまで劇的に変わるとは思ってなくて思わず動揺。
これはあれだ、マグカップで比べないとさすがに悪いかなと思って普段使いのやつで2杯目を入れることに。
なんで人類を滅ぼそうとしてる奴にこんなに気を使っているんだろう。
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紅茶の先生的な方からいただいた、紅茶王国スリランカのお土産のマグカップ
正面にはスリランカ紅茶局が認証する基準を満たしている事を証明するロゴがあしらわれ、後ろにはW.E.グラッドストーンの紅茶に関する名言が書かれてます。
ウィリアム・グラッドストン - Wikipedia
ちなみにこのマグカップ、緩衝材としてカップの中に茶葉がパンパンに詰め込まれてたんですが、このお茶もめっちゃ美味しくてスリランカ紅茶局の威信を感じました。
入れたお茶は、普段からお世話になってる青山ティーファクトリーのものを。
青山ティーファクトリー / ウヴァ 手荷物で持ち帰ったフレッシュティー ダンバテン茶園 BOP
さくさくといれます。
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ダンバテン茶園のBOPは力強い味とウヴァらしい香りが両立する、いかにもセイロンティー! という感じのお茶。この時はストレートで飲んだのですが、ミルクを入れても負けないボディがあるのでそちらでもぜひ。
では次にとも子マグカップで飲んでみます。
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シンギュラリ茶。
いや、確かにこのマグカップは普段使いのより口当たりの部分は厚いし若干ざらっとした素材なのもあって味覚は変わるとは思うよ。思うけどなんだこれは。紅茶がなんか苦いものに変わってしまった。
ひと言でいうと、虚無。

これぞシンギュラリ茶(ティー)

名は体を表すとはよく言ったものです。
このマグカップの中は紅茶的特異点であり、これに入ったお茶はすべてシンギュラリ茶と化してしまうのです。
あくまで仮説なのですが、おそらくは内部で加速度的進化を起こし、未来の紅茶になってしまうのでしょう。
ディストピア世界で「上級市民のやつらはいいよな。あー俺もいつか、本物の紅茶ってやつが飲んでみたいぜ!」と毒づきながら飲む紅茶が、現代でも飲めてしまうのです。
なんて恐ろしいものを売っているんだ、マシーナリーとも子……。

というわけで私はお友達の家で置きマグカップとして活用します。